赤面症の原因を考え過ぎない

このエントリーをはてなブックマークに追加  

原因究明よりも症状改善を優先する

医者

赤面症の治療法には様々なものがありますが、医師や心理カウンセラーの指導のもとで行なわれる認知行動療法や森田療法、あるいは催眠療法といった心理的な治療法は、いずれも病気の原因、つまり赤面するようになった根本的な原因を徹底的に究明し、それと患者を向き合わせることで、「赤面する必要はない」ということに気づかせたり、赤面する状況に少しずつ慣れさせていくといった方法がとられます。

 

こうした治療法は、赤面症を根本から治すという点で非常に有効な方法であり、広く実践されていますが、この過程では患者は過去のトラウマなどによってつらい思いを強いられることになります。

 

赤面症は、対人恐怖症のひとつであり、神経症の一種であるため、赤面症の原因は対人関係にある場合がほとんどです。

 

たとえば、ひどいいじめを受けたり、性的虐待を受けたことなどが原因の場合であれば、患者の心の傷に触れることになります。

 

そのため、素人判断で病気の原因を追究して向き合わせるといった方法は大きなリスクが伴うため、必ず医師の指導のもとで行なわなければなりません。

 

カウンセラー

こうした、原因を究明して向き合わせることで徹底的に考えさせるという方法とは逆に、むしろ赤面症になった原因を意図的に考えなうようにするという克服法もあります。

 

赤面症を根本から治療することは一朝一夕にはいかないため、完治までには長期にわたる治療が必要になるケースが少なくありません。

 

しかし、それまで待っていては、日常生活に支障をきたしたり、最悪の場合は他人と接することを避けて自宅に引きこもってしまうこともあります。

 

こうなると、会社へ行って仕事をしたり、学校で勉強したり、買い物に出かけたりといった、通常の活動ができなくなり、生活が成り立たなくなってしまう恐れもあります。

 

そこで、まずは普通に暮らすことができるようになることや、職場復帰・学校復帰といった社会への復帰を果たすために、赤面するようになった原因が何であれ、そこを究明することは後回しにして、赤面症の症状を改善することを第一に考えるという方法です。

 

抗不安剤や精神安定剤などを用いる薬物療法によって、緊張や不安を緩和し、患者自身も病気の原因を考えないようにします

 

ただ、「考えるな」と言われても考えてしまい、「気にするな」と言われても気にしてしまうのが人間です。そのため、まったく考えない、完全に忘れ去るということは不可能ともいえます。

 

そこで、赤面症になってしまった原因であるいじめなど過去の嫌な体験などが頭をよぎったときには、いじめた相手への恨みつらみを募らせるのではなく、「いまさら考えても仕方がない」「もう終わったこと」「過去は変えられない」と考えるようにしましょう。

 

同じ「考える」でも、ポジティブな方向へ転換できれば、病気の原因を考えずに済むようになり、いつしか思い出すこともなくなり、やがては忘れてしまうことも可能です。

 

仮に忘れることがなく、時々、思い出すことがあったとしても、それが気になって仕方がなくなるといったことはなくなっていきます。