赤面症と自助組織

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自助組織に参加することによるメリットとは?

悩んでいる女性

赤面症の人は、人前で話したり、苦手な人や好きの人と接するときに必要以上に緊張してしまい、顔が真っ赤になったり、うまく話せなくなってしまいます。

 

こうしたことを繰り返していると、次第に自信を失い、人と接することを避けるようになり、最悪の場合は、会社や学校へ行くことができなくなり、自宅に引きこもってしまうことになります。

 

社会との関わりを絶ってしまうと、ひとりでくよくよと考え、さらに深刻に悩み続けるようになり、どんどん内向的になるばかりか、うつ状態を引き起こしてしまう恐れもあります。

 

そのため、赤面症の人に限らず、誰でも人というのは社会との関わりを保ち、常に他人と接するということを続けなければなりません

 

しかし、普通の人が当たり前にやっていることが苦痛に感じる人にとっては、普通に生きることは、ある種の「戦い」でもあります。実際、病気という相手と戦っているわけで、それをひとりで続けることには大きな孤独感が伴います。

 

そこで、同じ病気を抱えている人たちと接することによって、「悩んでいるのは自分だけではない」「苦しいのは自分だけではない」ということに気づくことができます。

 

そして、同じ悩みや苦しみを共有することで、仲間意識が生まれ、ともに病気と戦っていく勇気と希望が湧いてくるものです。これが、赤面症克服法の第一歩となることが少なくありません。

 

施設

こうした役割を持つのが「自助組織(グループ)」です。

 

アルコール依存症患者の自助組織の存在はよく知られていますが、対人恐怖症にも改善効果があるため、赤面症にも同様の集まりがいくつもあり、そこに参加して病気を克服した患者も数多くいます。

 

自助組織では、自分の症状はもちろん、今の気持ち、これまでの経験や、そのときに感じたこと、思ったこと、これからのことなど自分の胸の内を語り合うことで、互いの痛みを共有し、ともに克服していくことを目指します。

 

ただ、赤面症は対人恐怖症の一種であるため、自助組織へ参加すること自体に抵抗を覚え、苦痛になる可能性もあるため、本人の意思が重要になってきます。

 

家族など周囲の人が無理に参加させても、本人にとっては悩みの解消どころか、ますます症状を悪化させてしまうことがあります。

 

まずは患者本人が、自助組織へ参加することは治療に有効であるということを理解し、納得したうえで、前向きに治療に取り組む意欲を持っていることが大前提となります。

 

赤面症患者の自助組織は全国にありますが、参加を希望する場合は、居住地域などで自分で探すのも結構ですが、まずは担当医に相談し、適した組織を紹介してもらったり、あるいは病院が主催している組織に参加するといいでしょう。