赤面症を手術で治療

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手術による治療のメリット・デメリット

医者

赤面症の治療には、薬物療法や精神療法のほか、外科的手術という治療法があります。

 

赤面症は、主に精神的な問題が原因で引き起こされる病気ですが、同時に神経に関与する病気でもあります。

 

赤面症の代表的な症状である不安や緊張は、交感神経の機能に関わっていることから、「胸部交感神経遮断手術」という方法が用いられることがあります

 

赤面症は、精神的な緊張や興奮によって交感神経の働きが異常に活発になり、末梢神経に伝達される突発現象であるため、赤面症は交感神経の過緊張が招く病気です。

 

そこで、交感神経の機能を抑えるために、「胸部交感神経遮断手術」がスウェーデンで考案されました。

 

赤面症の赤面の症状(顔面紅潮)は、第二交感神経節を切除することで解消することがわかっています。

 

この第二交換神経節という部分は肋骨の根元にあるので、ワキの下に小さな穴を開けて、そこから内視鏡を挿入してモニタを見ながら第二交感神経節を電気メスで切除します。

 

医者と患者

赤面症の治療法としては画期的ともいえる「胸部交感神経遮断手術」は、全身麻酔をかけて30分ほどで終わる簡単なものです。

 

しかも、開腹するといった大がかりな手術ではなく、いわゆる内視鏡手術だけで済むため、患者の身体への負担が少なく、手術の翌日には退院することができます。

 

いくら短時間で済むとはいえ、外科的手術となると、治療費が気になるところですが、「胸部交感神経遮断手術」は保険適用の対象となっています。

 

ただし、現在のところ、この手術を行なっているところは少なく、一部の胸部外科や心臓血管外科、麻酔科、ペインクリニック科などに限られます。

 

また、この治療手術を受けた後に、背中や腹部に発汗が増えることがあるという多少のリスクが伴います。

 

しかし、様々な治療法を行なっても効果が見られないなど、長年にわたって赤面症で苦しんでいる人は、「手術」という方法も選択肢のひとつとして視野に入れてもいいかもしれません。その場合は、担当医とよく話し合ったうえで、手術数の多い専門医に相談するといいでしょう。

 

この治療法によって赤面症や多汗症などの問題が90〜95%は回復するといわれているものの、その一方では、「あまり効果がなかった」という人がいるのも事実です。

 

そのため、手術を行なっても、心の問題が解決しない限り、完治には結びつかないと指摘する専門家もいます。難しい判断ですが、こうしたことも考慮したうえで、最終的な決断を下しましょう。