赤面症を認知行動療法で治療

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認知行動療法とは?特徴や効果について

医師

赤面症の治療で行なわれる「認知行動療法」は、赤面だけではなく、その他の様々な症状を改善することができるので、広く実施されて効果をあげている治療法です。

 

この認知行動療法をわかりやすい例を挙げて説明しましょう。

 

たとえば、「すぐにカッとなる」という心理について、患者の思考方法を変えていく場合、まず本人(患者)に、「そのような行動によって、あなたはどんなことを求めているのですか?」と尋ね、患者自身に考えさせます。

 

次に、「もっと効果的で、害の少ない方法で、それを達成できませんか?」と尋ねます。つまり、カッとなって他人を傷つけたり、物を壊したりするよりも、自分の意思や気持ちを相手に伝えやすい方法があるということを、本人に気づかせるわけです。

 

したがって、認知行動療法は、患者が自分でもっと効率的な解決策を見つけることをサポートする方法なのです。

 

医師

認知行動療法は、自分にとっては当たり前だと思い込んでいることが、他の人にとっては決してそうではないと気づくということが大きな特徴です。

 

つまり、赤面症の治療においては、「顔が赤くなって、他人から変に思われている」「おかしな印象を与えている」「心の中で笑われている」「陰でみんなから笑い物にされている」といった勝手な思い込みや思考を、他の視点・観点から見直し、修正していきます。

 

実際、誰かが緊張して赤くなっているからといって、そのことをいちいち気に留めている人はほとんどいないわけで、本人は「赤面することが変な印象を与えている」と当然のことのように思っていることでも、周囲の人からすれば、「純粋な人」「世慣れていない人」といった程度にしか思われていない場合もある、むしろそのほうが多いということに気づかせていきます。

 

赤面症は、結局のところ、本人が過剰に他人の目を意識しすぎていることによるものなので、そのことに気づかせてあげ、不安を抱いたり、緊張したりする必要はないということを認識させてあげるわけです。

 

ここに気づけば、「赤面することは悪いことではない」「気にするようなことではない」という方向に考え方が変わり、赤面することに対する不安や恐怖が軽減されていき、最終的にはまったく平気になり、おのずと赤面症も治っていくことになります。

 

ただし、認知行動療法は、ある程度の時間がかかります。一回の治療ですぐに改善するというほど簡単なものではないので、しばらくの間、通院する必要があります。

 

通院回数については、それぞれの患者の症状の程度によって個人差があります。

 

また、誤った思い込みを見直すという考え方は赤面症治療だけではなく、職場や学校、家庭などでも有効なので、身につけておけば、人生における様々な場面で活用することができます。