赤面症を森田療法で治療

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森田療法とは?特徴や効果について

医師と看護師

赤面症の治療法のひとつに「森田療法」があります。森田療法は、医師の森田正馬氏が考案したもので、「顔が赤くなる自分」を肯定して受け入れ、一種の「悟り」の境地に似た心情になることを目的としています。

 

端的にいえば、「赤面しても構わない」と開き直ることを基本とした治療法です。

 

どんな人であっても、人前で話したり、苦手な人・好きな人と接すると多少は緊張したり、赤面するもので、これは当然のことといえます。そのため、ほとんどの人は、特に気にすることもなく、深刻に悩んだりすることもありません。

 

そこで、森田療法では、なぜ一部の人だけがこうしたことを「苦痛」と感じてしまうのか、という点に着目しています。

 

まず、森田療法では、どういうタイプの人が赤面症になりやすいかに気づくことからスタートします。なぜなら、「赤面したらどうしよう?」という不安を抱くタイプの人が、赤面することを「苦痛」と感じてしまいやすいからです。

 

誰でも赤面した経験があり、そのうちの一度や二度は、「赤面してしまった…」と気にすることがあるものです。そんなときに、「今度は赤面しないようにしなければ!」と自分自身を追い詰めてしまう傾向にある人ほど、次に赤面したときに、「また赤面してしまった」、すなわち「失敗した」と考えてしまいがちです。

 

そこで、森田療法では、「そのような考え方をしやすいのでは?」と、患者自身に気づかせることからはじまります。

 

医師

また、赤面症をはじめとする対人恐怖症を持つ人の多くは、いわゆる「負けず嫌い」で「見栄っ張り」な性格である傾向があります。

 

そのため、「緊張したと思われると恥ずかしい」「人前では堂々としていなければならない」「カッコよく振舞いたい」「他人からよく見られたい」といった考えを持ちがちです。

 

こうしたことを、患者自身に気づかせるように治療を進めていきます。

 

森田療法では、赤面症を対人恐怖の症状としてとらえ、自分の性格を見つめ直し、それを「治そう」とするのではなく、ありのままに受け止めていくことによって、精神の安定を得て、赤面症を克服していく療法といえます。

 

今の自分のありのままの姿、すなわち「赤面する自分」を否定することなく、そのまま受け入れ、「それでもいいんだ」という前向きな気持ちを持つように導いていきます。

 

そして、患者自身が、「赤面したっていいんだ」「赤面したから何だっていうんだ」といったように開き直ることができれば、おのずと不安や緊張は消え去り、赤面することもなくなります。