赤面症を漢方療法で治療

このエントリーをはてなブックマークに追加  

漢方療法とは?特徴や効果について

薬剤師

赤面症の治療では、まず抗うつ剤や精神安定剤などを用いた薬物療法が行なわれるのが一般的ですが、東洋医学に基づいた漢方薬の中にも赤面症に有効とされている薬があります。

 

赤面症は、ストレスなどによって脳の交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで引き起こされるため、このバランスを整えることで、赤面症を改善することができます。

 

赤面症を東洋医学の観点から見ると、人前で話すときや、苦手な人・好きな人と会話するときなどの緊張から生じる不安感というのは、身体にとって必要な物が不足していることによって生まれる感情だとされています。

 

たとえば、血液が不足することによる精神不安定、水分が不足することによる顔の火照り感などがあります。そのため、こうした症状を身体の中から改善してくれる漢方薬を用います。

 

半夏厚朴湯

漢方薬の中で赤面症に効果があるとされているものには、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)があります。これは、動悸、めまい、吐き気がある場合の不安神経症に効果があるとされています。

 

柴胡加竜骨牡蛎湯

また、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、精神不安が伴う動悸や、神経症に効果があるとされており、赤面症の症状緩和に用いられます。

 

甘麦大棗湯

このほか、甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)や柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)も、精神を安定させてリラックスさせる効果があるとされています。

 

病院によっては、赤面症の治療薬として、西洋医学に基づく抗うつ剤や抗不安薬などだけではなく、東洋医学を積極的に取り入れて漢方療法を行なっているところもあります。

 

これまで服用していた抗うつ剤などが効果が見られないときなどは、医師と相談のうえ、漢方薬を試してみるのもいいでしょう。

 

ただし、漢方薬を用いた東洋医学では、病気による個々の症状を改善するのではなく、体質改善を基本としているので、赤面症に限らず、薬の効果があらわれるまでには時間がかかることがあります。

 

さらに、漢方薬は生薬なので副作用はないと思われがちですが、飲み合わせや量を誤ると重大な副作用をもたらす恐れがあります。そのため、安易に素人判断で購入して服用したりせず、必ず医師の指導のもと、正しく服用しましょう。

 

また、抗うつ剤であれ、漢方薬であれ、薬というのは病気を治療するうえでの補助的存在に過ぎません。

 

赤面症は、ストレスや過去のトラウマ、自信喪失や不安など精神的要因によって引き起こされるものであるため、こうした根本的な原因を探り出し、そして取り去ることが何より大事です。