赤面症と赤面恐怖症

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赤面症と赤面恐怖症の症状の違いについて

医者

赤面症によく似た言葉で、また症状も共通する部分があるものに「赤面恐怖症」があります。両者を同義として解説しているケースがありますが、厳密にはまったく同じというわけではありません

 

赤面症は、人前で緊張してしまう対人恐怖症の一種であるあがり症(SAD / 社会不安障害)ひとつで、文字どおり、顔が真っ赤になってしまうのが大きな特徴です。

 

こうした症状は、人前に出るなどして緊張するとあらわれます。これは、周囲の目を気にするあまり、「他人から見られている」ということを過剰に意識してしまい、さらに緊張して「顔が赤くなっている」ということが気になってしまうというものです。

 

この「気になってしまう」という精神症状は、赤面症に限らず他のあがり症でも同様のことがいえます。たとえば、多汗症では「他人から見られている」ことを意識しすぎて緊張するあまり、大量の汗をかき、この「汗をかいている」ことが気になってしまい、ますます緊張してしまいます。

 

また、視線恐怖症では、「他人から見られている」ということ自体が異常なほど気になって仕方がなくなります。

 

赤面症などのあがり症は、顔が赤くなる、大量に汗をかくといった身体的な症状よりも、むしろ、「他人から見られている」ということを必要以上に意識してしまうという精神的症状が中心となっています。

 

この「他人に見られている」という状況における不安や緊張によって赤面するという経験をすると、そのこと自体が恥ずかしいと感じられるようになります。

 

また、そのときに周囲から指摘されたり、笑われたりした経験があると、なおさら恥ずかしいと感じるだけではなく、「怖い」という感情が伴うようになります。この状態が「赤面恐怖症」というものです。

 

赤面症になってしまうと、「他人に見られること」を想像しただけで顔が赤くなってしまうことがあり、さらに、「また顔が赤くなるのではないか」「赤くなったらどうしよう」という強い不安に襲われ、そのような状況に置かれることに恐怖心を抱くようになってしまうわけです。

 

悩んでいる女性

 

赤面恐怖症の人がもっとも怖れるのは、顔が赤くなっていることを他人に気づかれてしまうことです。そのため、赤面する状況を極力避けようとするようになります。

 

こうしたことを繰り返しているうちに、何事に対しても消極的になり、自分に対する評価を下げていき(自分はダメな人間だと思うようになる)、ますます赤面恐怖症が悪化することになってしまいます。