赤面症の原因

このエントリーをはてなブックマークに追加  

極度の緊張で心が支配されることで起こる

心臓がドキドキしている男性

赤面症の人は、人前に出ると精神的に緊張してしまい、不安になってしまうので、対人恐怖症のひとつだと考えられています。

 

緊張して心臓がドキドキしたり、手が汗ばんだりする状態になると、自律神経の交感神経が活発になり、血液の循環が良くなります。その結果として、顔の血行も良くなりすぎて顔が赤くなってしまうわけです。

 

つまり、赤面症の背景には、過度の「緊張」があるわけです。

 

人前で緊張してしまう原因には、「上手に話さなくてはいけない」「絶対に失敗してはいけない」といったプレッシャーもあれば、「他人から良く思われたい」「カッコよく見られたい」といった自意識過剰によるケースもあります。

 

または、過去に人前で失敗して恥ずかしい経験をし、そのことがトラウマとなって、「また失敗するかもしれない」「失敗したらどうしよう」という不安が生じ、人前に出ると異常に緊張してしまうこともあります。

 

さらに赤面症の厄介なところは、洗面所などで鏡を見たり、誰かに指摘されるなど、何かのきっかけで自分が赤面症だと自覚してしまうと、今度は赤面してしまうこと自体に強い不安感を抱くことになります。

 

ましてや他人に笑われて恥ずかしい思いをした経験があるとなおさらです。

 

赤面症に悩む女性

こうなると、特に緊張するような場面でもないのにひどく緊張してしまい、普段から赤面するようになってしまいます。

 

本人は深刻に悩んでいるにもかかわらず、周囲にはその苦悩が理解できないため、「いつも顔が赤い人」と揶揄されたり、「酔っ払ってるんじゃないか?」などと誤解され、さらに苦しみが増し、追い詰められていってしまうことになります。

 

通常の場合、赤面症は、その人にとって苦手な状況(大勢の前など)、苦手な相手、立場が上の相手の前で症状があらわれるケースが多いため、対人関係の緊張や不安感、人に良く思われたい、好かれたいと強く思うことによって引き起こされます。

 

重症の人の場合は、親しい人や家族の前でも顔が赤くなってしまう人がいるほどです。

 

このように、赤面症は対人関係への過剰な怯えから心が緊張に支配されることによってあらわれる症状です。

 

特に日本人には赤面症の人が多いとされています。これは、欧米諸国には見られない、日本特有の「恥の文化」が存在し、日本人は他の国の人に比べて極度に失敗を恐れ、人から笑われることを嫌う傾向が強くあるためだと考えられます。

 

また、小さなことをくよくよと悩んだり、悲観的に考える性格が原因しているケースも少なくありません。

 

ちなみに、思春期特有の自意識過剰が原因で引き起こされることもありますが、その場合は、成長するにしたがって自然に症状が治っていくのがほとんどです。